「海外産と国内産手ぬぐいの違い」
みなさんこんにちは。
本日は、海外産手ぬぐいと日本産手ぬぐいについて、部長に伺ってまいりました。
部長いわく
「海外産は9割方ニセモノ」とのこと。
厳密にいうとニセモノと判断するには結局、手ぬぐいの定義が必要ですが国際的に認められている定義というものは存在しないみたいですね。
なので、あくまで手ぬぐいの伝統的な生産方法などを考慮したうえで、そのような表現になるそうです。
以下、手ぬぐいの伝統的な生産方法などを踏まえつつ、海外産と日本産の違いについて伺ったことをまとめていきたいと思います。
◆布の幅◆
手ぬぐいは小幅約30~50cm前後の布を使用し、約35cm~50cm前後の幅で織られているものだそうです。
それに対し海外では効率性を重視し、100cm以上の布で織ったものを35cm幅にカットし、さらに周りを縫製してしまいます。
極端にいえば、バンダナの幅を狭くして長さ90cmになったものを手ぬぐいと呼んでいるようなものみたいですね。
◆和晒しと洋晒し◆
日本では伝統的な和晒しという手法にて、布を晒していきます。
対して海外産のものは主に効率性などを重視し、洋晒しという手法を用います。
※晒しとは、染色前に生地についた余分な脂質や不純物、天然のにおいなどを除去する作業のこと
では和晒しと洋晒しはどう違うのか。
和晒しは比較的環境に負荷の少ない薬品で4日ほどかけて晒していきます。
こうすることで、毛羽立ちもよく、吸水性等の面においても高い機能性を実現できます。
対して洋晒しは数時間ですぐに晒すことができる反面、毛羽立ちは悪いため吸水性が悪く、漂白剤を使用しているため環境への負荷も大きい、生地も固くなってしまうという違いがあります。
ただし、インクの乗りは洋晒しのほうが良く、デザイン性重視の方はこちらがおすすめのようですね。
手ぬぐいの良さを活かしたい場合は和晒しという分け方みたいです。
◆注染◆
なかでも注染という技術は日本独自のもので、海外ではほとんどやっていないというのが現状のようです。
日本では多少手間暇がかかっても品質のよいものを作っていくことを大切にし、
海外では効率性やスピードを大切にしている印象をうけました。
どちらにも一長一短はありますが、やはり本染めなど伝統を踏襲した「手ぬぐい」を作るのであれば、日本でしかできないみたいですね。
日本の伝統的なオリジナルの手ぬぐいを作りたいという方、手ぬぐいの質よりデザイン性を優先させたい方も、当社でしたらお客様に最適な方法をご提案できます。
興味がある方、ぜひお見積もりください。